TOPICS
― トッピクス ―
日本銀行の黒田総裁は21日の金融政策決定会合で、「大規模な金融緩和を続けていく、日銀が金利を引き上げる考えはない」と断言して、政策金利の引き上げを急ぐ米欧の中央銀行と一線を画した。米国との金利差などから足元のドル高・円安基調は当面続くと、今までは考えられてきた。しかしここに来て、市場では米欧の急激な利上げが世界的な景気後退を招くとの懸念が浮上してきた。お金の流れが逆流し、相対的に日本が買われるとの見方がある。実際、株価が一週間を通して上昇している・内外金利差のわりには為替は円高に向かっていない・金価格や原油の値段も下がる等、今までと違う兆候がみられる。市場関係者の中には「リスク回避の円買い」が復活して、円高方向に転じることも考えられるとの見方も出てきている。
今日のLME銅は1tあたり7236㌦、為替はTTS138.29円で手数料を加算し国内建値は1tあたり105万円。仮にこの先LME銅が同じで、為替が1㌦120円まで円高になると、国内建値は1tあたり92万円となり、13万円も下がる計算になる。LMEと共に為替の動きをキチンと見ておく必要がある。常に世界の動向と市場の動きを的確に把握して、ステディ(steady)な経営に努めていきたいと思う。
TOPICS 一覧